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江戸時代のため池、改修本格化 上富田町

 和歌山県上富田町市ノ瀬南岸にある八つのため池の改修工事が本格化している。地震や大雨などの防災と減災を図るため、県が昨秋から進めている。年に1池のペースで改修する。総工費は4億7千万円を見込んでいる。11日には全池を管理する上溝(うわみぞ)水利地域資源保全会が、工事中の大谷池で現場見学会を開く。

 江戸時代以前に造られたとされる八つのため池は、大谷池、寺池、堂ノ谷池、観音上池、観音下池、半九郎池、杉山池、ジュンサイ池で、計16・5ヘクタールの水田を潤している。取水口が老朽化して使えなくなっている池が多い。漏水も確認されており、大地震発生時に崩壊が心配されている。

 今回の工事では、ひび割れしにくいように土手の補強、地震発生時に速やかに水位を下げる緊急放流口の新設、取水施設の改修、水底の土砂さらいなどをする。最も大きい大谷池から取り掛かった。

 大谷池の満水時の面積は約0・25ヘクタール、貯水量約8700トン、堤長45メートル。土砂をさらった上で取水用に直径80センチのパイプを埋め込み、直径20センチの緊急放流口を設置する。3月末に完成予定。来年度は堂ノ谷池を改修する予定。


写真【改修工事が進む大谷池(和歌山県上富田町市ノ瀬で)】

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