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日本の魅力は多様性 ジオパークフェスで地質専門家

 和歌山県紀南地方の貴重な地質遺産「南紀熊野ジオパーク」を盛り上げようと第5回「ジオパークフェスタ」が17日、那智勝浦町天満の体育文化会館で開かれた。「日本のジオパーク」と題する講演では、地質の専門家が日本のジオパークの魅力として「多様性」を強調し、それを生かした持続可能な地域づくりの必要性を求めた。

 南紀熊野ジオパーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所が開いたイベント。講演したのは日本ジオパーク委員会委員長で京都造形芸術大学学長の尾池和夫さん。約180人が聴講した。

 最初に取り上げたのは地球の大陸移動。南アフリカと南インドで同じ黒御影石が産出できることを例に「海洋プレートが大陸を動かしている。何度も繰り返して今の地球があり、面白いストーリーが生まれている」と説明。その海洋プレートが集まる場所は、複雑な地形になっていて大地震が起こることも指摘した。

 日本列島については、四つのプレートがあるのに加え、中緯度で四季があり、世界で最も新しい海である日本海と古い海である太平洋に囲まれていることを挙げ「世界に自慢できる」と語った。

 ジオパークについては、2015年にユネスコの正式プログラムになり、定義が定められたことを紹介。地質的な重要性に加え、考古学や生態学、文化的な価値も含め、遺産として保全し、公共団体や地域社会、民間による共同行動計画があることが重要で、4年に1回、再審査があることも示した。


写真【ジオパークの講演を聴く来場者(和歌山県那智勝浦町天満で)】

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