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津波浸水域外に新病院完成 那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町は4日、南海トラフの巨大地震で想定されている津波でも浸水しない同町天満の高所(海抜9・6メートル)に建設していた町立温泉病院の竣工(しゅんこう)式を開いた。老朽化した旧病院からの移転準備を進め、4月1日に開院する予定。県によると、これにより県内に18ある公立病院の耐震化が完了した。

 現在の町立温泉病院は1964年の開設。施設が老朽化しているほか、巨大地震で津波被害が想定される場所(海抜4・1メートル)にあることから、耐震性能を確保した新病院を高所に新築移転する事業を進めていた。

 新病院は鉄骨造り4階建てで、屋上には自家用発電設備などを備えた塔屋があり、延べ床面積は約9260平方メートル。診療科は内科や循環器内科、リハビリテーション科など7科目で、病床数は120床。医療機器の整備や用地の取得・造成なども含めた事業費は約49億6千万円。

 県医務課によると、同病院は「災害支援病院」に指定されており、新病院の完成によって県内にある全13の災害支援病院も耐震化が完了したという。

 新病院での外来診療は4月2日に始める予定。敷地内には県福祉事業団の「重症心身障害児者通所施設かのん」も設けられる。


写真【完成した那智勝浦町の町立温泉病院(4日、和歌山県那智勝浦町天満で)】

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