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熊野牛の子牛、高値続く 田辺の市場、嘆く肥育農家

 和歌山県田辺市秋津町の熊野牛子牛市場で競り落とされる子牛の高値が続いている。本年度は8年ぶりに下げに転じたものの、近年では最安値だった09年度と比べると2倍以上。一方で子牛を購入して肥育する農家や業者にとっては、肉牛として市場に出す場合の価格は子牛市場ほどには上がらず、厳しい状況となっている。

 県内で子牛の競りをしているのは同市場だけ。毎年度5、8、11、2月の4回開く。競りに掛けられるのは県内の畜産農家が繁殖して育てた生後7〜10カ月の子牛。それを肥育をする農家や業者が競り落とす。

 競りによる子牛の価格は、去勢牛で1キロ当たり平均が09年度1168円と01年度以降最安値。それ以降は右肩上がりとなっている。上がり幅は大きく、13年度には09年度の1・5倍、15年度には2倍以上、16年度には2・6倍の3千円を超え、過去最高額となった。

 それが17年度になってからは5月の競りで2735円、8月に2437円に下がり、11月と2月の競りではほぼ同額だった。17年度平均では15年度並みだが、09年度の2倍以上と高値が続いている。去勢牛より少し安い雌牛も同じような傾向となっている。

 県畜産課によると、高騰の要因は、10年に宮崎県を中心に発生した口蹄疫(こうていえき)に加え、11年の東日本大震災で親牛が減ったこと。それに全国的に繁殖農家が減っているのも影響しているとみられる。


写真【市場で競りに掛けられる子牛(和歌山県田辺市秋津町で)】

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