AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

梅の蜜に微生物は居る? 米大准教授と京大研究員が調査

 梅の花の蜜に細菌や酵母などの微生物が居るか確認し、それが受粉にどういう影響を及ぼすか調べようと、米国スタンフォード大学生物学科准教授の深見理さん(45)と、京都大学生態学研究センター研究員の辻かおるさん(34)がこのほど、和歌山県みなべ町や田辺市を訪れた。

 2人は「蜜の微生物が梅と蜂の関係をどう変えているか調べることで、自然の中で生き物がどんなつながりを持って暮らしているのかについて、新たな発見をしたい。特に梅の着果増加に貢献できるような発見ができれば」と話す。

 深見さんらによると、梅以外の植物では、細菌が蜜に入ると蜂が来なくなり、蜜特有の酵母があると、より蜂が来るということが分かってきた。また、先に酵母が入り、蜜の中で増殖して高密度になると、細菌は入らないか、入っても増殖しづらいことが分かっており、逆に、先に細菌が入って高密度になると、酵母は増えることができないようだという。

 梅は受粉具合によって実がよくなったり、ならなかったりするが、そこにこの研究がつながる可能性がある。冬の間、梅以外にあまり花が咲いておらず、ミツバチが必要とする糖分が不足しがちで、それを補うために養蜂家は巣箱に砂糖水を置くことが多いが、それに酵母を加えれば、それを飲んだミツバチがその後、梅の花の蜜を飲む時、酵母を蜜に入れてくれるのではと考えている。


写真【梅の花の蜜を採取する深見理さん(左)と辻かおるさん=和歌山県みなべ町東本庄で】

更新)