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湾内でクジラ放し飼いへ 学術研究と観光で太地町

 和歌山県太地町は6日、森浦湾での小型鯨類の放し飼いに向け、2018年度に湾内に浮き桟橋のような遊歩道を兼ねた仕切り網を設置する工事に取り組む計画を発表した。町は、事業費1億9500万円を盛り込んだ一般会計当初予算案を12日開会予定の町議会3月定例会に提案する。

 同町では、森浦湾をクジラの学術研究や観光振興に活用することを計画。これまで周辺整備や環境調査などの準備に取り組んでおり、新年度は湾の一部を区切るため、総延長約380メートルの仕切り網を設置する。

 同町では現在、町立くじらの博物館などがバンドウイルカやハナゴンドウなど68頭をいけす内で飼育しているが、仕切り網完成後は、適性を見ながら湾内で放し飼いにする予定で、近くを泳ぐ小型鯨類を海上遊歩道から見ることができるようになる。県の許可が下りれば今夏から工事を始め、来年3月の完成を目指すという。

 記者会見で三軒一高町長は「『クジラの学術研究都市をつくる』という30年計画を立てて取り組んでおり、現在中期に入り、当初計画した以上にスムーズに進んでいると考えている。仕切り網を設置することになれば、クジラが湾内を自由に泳ぎ、海岸のすぐ近くまで近づいて来る姿を見ることができるので、計画がさらに皆さんに分かりやすいのではないか」と話した。


写真【小型鯨類の放し飼いに向け、町が来年度に仕切り網を設置する予定の森浦湾(6日、和歌山県太地町で)】

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