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友だちとの思い出胸に卒業 交通事故で四肢まひの木村さん

 和歌山県紀南地方にある多くの中学校で8日、卒業式があった。田辺市新庄中学校では、交通事故による四肢まひがある木村由季さん(15)が、同級生と3年間過ごした思い出の学びやを巣立った。「みんなと同じ教室で授業ができたのが楽しかった」と満面の笑みで振り返る。4月からは南紀支援学校に通う。

 木村さんは2歳のとき、阪和自動車道で交通事故に巻き込まれ、頸(けい)髄を損傷。顎や下唇で操作する電動車いすで生活している。新庄第二小学校を卒業後、友達と離れたくないと新庄中に進学し、特別支援学級に通った。

 授業では、鉛筆を筒状の道具に入れて口にくわえたり、同様にタッチペンでタブレットを操作したりして筆記する。一部の授業を除いて教員とマンツーマンが基本だが、3年生からは同級生の教室と同じ階になったのを機会に、週に1回ほど一緒に授業を受けるようになった。

 学校行事にも積極的に参加。体育祭ではリレーやフォークダンスなどに出場し、普段は交流が少ない後輩とも接して友達を増やした。修学旅行は東京ディズニーランドなどに行き、同級生と思いっきり遊んだ。

 この日の卒業式では、学校が設けたスロープを上がり、壇上で中本克彦校長から卒業証書を受け取った。中本校長が木村さんの膝の上に卒業証書を置き、木村さんの手を取って渡した。


写真【卒業式の終了後、教室で同級生と談笑する木村由季さん(8日、和歌山県田辺市新庄町で)】

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