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斜面でシカ滑った 竹で侵入防止対策

 和歌山森林管理署(田辺市新庄町)は、のり面の緑化に管理が不要でシカの食害を受けにくい竹を敷き詰めた対策を考案した。シカのひづめが滑って侵入できない仕組み。放置竹林対策にもつながるとして、実用化を目指している。この方法はくくりわなと餌を使った簡単な捕獲方法とともに、林野庁の発表会で最優秀賞を受賞した。

 この方法を考案したのは同署本宮治山事業所の小林正典さん(39)。

 モルタルを吹き付けた所にシカが侵入しないことに着目。ひづめが滑る場所は避ける習性があると推測して竹を使うことを思いついたという。センサーカメラの映像や足跡、ふんなどから行動を調査した。

 実地試験では、斜面の試験地を囲むように、半分に割った竹を敷き詰めた。さらにシカの脚の幅も測定して改良を加え、竹の隙間を3センチ以下にすることで効果が上がることも分かった。設置半年後には最大で2メートルほどの植物が育った。

 価格的には、450平方メートルで比べた場合、立体金網より16%安くできた。面積が増えればさらに安くなる計算だ。

 引き続き侵入されないか経過観察するとともに、竹の経年劣化についても調べる。


写真【のり面に幅4メートルで敷かれた竹(和歌山県田辺市西大谷で)】

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