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江戸期の石塚見つかる 本宮大社近くの熊野古道

 和歌山県田辺市本宮町本宮、熊野本宮大社近くの熊野古道沿いで、江戸時代後半(18〜19世紀)に築かれたとみられる石塚遺跡が見つかった。当時の参詣者たちが石を積み上げてできたと考えられ、県世界遺産センターの辻林浩センター長(73)は「参詣の形態の変化を知ることができる重要な遺跡ではないか」と話している。

 この場所には当初、仏教の経典を土中に埋納する「経塚」があると推測されていたことから、県の委託を受け、県文化財センターが昨年秋から発掘。経塚は確認できなかったが、石塚が見つかった。

 発掘現場は、熊野本宮大社のそばにある祓殿王子から伏拝王子方面に向かって約250メートル行った場所で「祓殿石塚遺跡」と名付けられた。高台にあり、現在は植林のために見えないが、当時はほぼ真南に熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)を望むことができたと考えられる。

 大きさは南北約15メートル、東西約4メートルで、最大約1・3メートルの高さまで石を積み上げている。石の大半は30センチ未満の川原石で、近辺のものという。江戸時代後半の陶磁器や銭貨が一緒に出土したため、同時期に築かれたと推定された。

 また、石塚が築かれる以前の石列や集石遺構、供養塔である「宝篋印塔」の一部なども見つかった。

写真【熊野古道沿いで見つかった石塚遺跡(和歌山県田辺市本宮町本宮で)】

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