AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

マサバが刺し身で食べられます 販路拡大へ特殊冷凍

 和歌山県白浜町は、白浜周辺で水揚げされる水産物の販路拡大に向けて取り組んでいる。目玉にしようとしている一つが、従来とは違う方法で凍結させたマサバ。解凍しても質が落ちないため、刺し身でも食べられるという。

 町では2016年度から、漁業振興施設「フィッシャーマンズワーフ白浜」を中心に、水産物を都市部でどう売っていくか検討を進めている。これまでに東京や大阪などの飲食店を訪問したり、サンプルを送ったりした。流通にかかる費用などの面では課題がある一方、質を評価する店舗もあったという。

 取り組みの中で、施設は、特殊な装置を使って従来の急速冷凍方法とは違う凍らせ方をした水産物を試している。この装置だと、凍らせる物に振動を与えて細胞を壊さずに凍らせ、解凍しても質が落ちない。家庭用の冷凍庫で保存する場合も、2週間程度は持つという。

 そこで目を付けたのがマサバだった。施設では3枚におろした状態を装置で凍結させ、真空パックにしている。もし、体内に寄生虫のアニサキスがいても十分な冷凍によって死滅させることができる。指定管理者として施設を運営する会社の三栖敏一代表(62)は「マサバは刺し身で食べることが少ないからこそ、目玉になり得る」と期待する。

 装置は施設にあり、さまざまな種類の水産物に使える。施設はマサバ以外に、生シラスやヒロメのほか、焼き魚や煮魚も凍らせて商品にしている。

写真【従来と違う方法で冷凍したマサバ。流水で解凍すれば刺し身で食べられるという(和歌山県白浜町で)】

更新)