AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

田辺市の事業で不適切会計 イセエビ放流で和歌山南漁協

 和歌山南漁協(本所・和歌山県田辺市)が白浜町から補助金や助成金を不正受給していた疑いがある問題で、昨年度に田辺市が同漁協と実施したイセエビの放流事業でも、新たに不適切な会計処理があったことが分かった。さらに、市水産振興会が同漁協と連携して実施している海面環境保全事業で、事務局を務める市水産課の市職員が補助金を水増し請求していたことも判明した。

 15日に開かれた市議会産業建設委員会(二葉昌彦委員長、7人)で、農林水産部の那須久男部長が明らかにした。4月27日付の紀伊民報で白浜町での不正受給疑惑が報道されたことを受けて調査をしたところ発覚したという。

 不適切な会計処理があったのは、今年3月、同漁協湊浦支所が田辺湾の磯間地先で実施したイセエビの放流事業。事業は市と漁協が事業費の2分の1ずつを負担している。

 湊浦支所はイセエビの種苗160キロを購入したとして、112万3200円の請求書を市に提出していたが、実際には37・04キロしか放流していなかった。残る122・96キロ(86万3200円分)を水増し請求していた疑い。放流事業には市水産課の職員が立ち会っていたが、数量の確認まではしていなかったという。市は、種苗購入代の領収書の添付も求めていなかった。

 一方、市水産課が事務局を務める市水産振興会が実施している海面環境保全事業でも、担当の市職員が水増しして補助金を申請していた疑いがあることも発覚した。

 これは、漁の操業の障害となる木くずやプラスチックごみなどを回収して処理する事業。漁協からの連絡を受け、回収したごみの量に応じて振興会に補助金を出している。昨年度の予算額は20万円で、満額が執行されている。

 回収されたごみの量は補助金の上限額に達していなかったが、担当職員がごみの量を実際よりも水増ししていた疑いがあるという。今のところ、個人的な着服は認められていない。


写真【市議会の委員会で不適切な会計処理があったことを報告し、頭を下げる市幹部ら(15日、和歌山県田辺市役所で)】

更新)