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崩れれば土砂ダムも 田辺市の奇絶峡で地滑りの疑い

 和歌山県田辺市上秋津の奇絶峡近くの山で、地滑りのような状況が確認されたとして、林野庁が対策工事を進めている。土砂が崩れて右会津川に達した場合、被害が広範囲に及ぶ恐れがあるため、田辺市は30日、上秋津の右会津川流域の6地区を対象に説明会を開く。

 県西牟婁振興局林務課によると、2011年9月にあった紀伊半島大水害の際、奇絶峡近くの山でも土砂崩れが発生した。以前から土砂崩れの危険性があった谷で、県が傾斜を階段状にするための「谷止め」を整備する途中だった。

 その後、地滑りのような状況が確認でき、大規模な斜面崩壊の可能性があり、高度な対策が必要だとして16年度、林野庁に対策を要望した。

 林野庁の和歌山森林管理署(田辺市新庄町)が民有林直轄治山事業として17年度に一部で着工。山の斜面22・5ヘクタールが対象範囲で、そのうち同年度は0・21ヘクタールで斜面表層の土砂の動きを抑えるためにアンカーを打ち、岩が転げ落ちるのを防ぐためにロープを網目状に張った。

 本年度も1・51ヘクタールで同様の対策工事を続ける。同時に対象範囲全体でどのような対策工事をするのか決めるため、ボーリングをして地下水や地表、地中の変動などを調べる。

 2月5日には対象範囲内で土砂崩れが発生。過去にコンクリートの吹きつけをしていた斜面で、同署は県や市と協議して対策を検討している。


写真【地滑りのような状況が確認された斜面】

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