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熊野古道の茶屋復活 田辺市の滝尻王子

 和歌山県田辺市中辺路町栗栖川にある熊野古道「滝尻王子」前の「滝尻茶屋」が復活した。紀伊半島大水害(2011年9月)で被災してから無人の休憩施設となっていたが、住民有志でつくる団体が市から借り、田辺市の地域おこし協力隊員である並木真弓さん(40)が運営している。地元の漬物など植物性のものだけで作ったハンバーガーや飲み物を販売し、熊野古道を歩く人たちのオアシスとなっている。

 「滝尻茶屋」は木造平屋で床面積は約28平方メートル。地元からの設置要望を受けた旧中辺路町が1998年、古道歩きの人のための施設として建てた。運営団体が変わりながら特産品や食べ物などを販売する店舗として営業してきたが、紀伊半島大水害で被災して以降は、単なる休憩施設になっていた。

 千葉県から移住した並木さんは昨年12月、田辺市の地域おこし協力隊員に任命され、中辺路町に配属された。滝尻王子がある峰地区に住み、滝尻茶屋の再開に向けた準備や商品開発に取り組んできた。

 施設は、峰地区の有志でつくる団体「山郷を守る〜mine 美峰(びほう)会」が市から借りて、6月中旬から営業を始めた。

 販売している「美峰バーガー」は、近年急増している熊野古道を歩く外国人観光客や地元の人にも食べに来てもらえる「滝尻名物」になればとの思いで開発。峰地区で作られたハクサイの漬物や梅酢を加えた豆腐のソースなどを手作りのパンに挟んでおり、菜食主義者も食べられる。価格は400円(税込み)で、1日20個限定。このほか「滝尻茶(ちゃ)い」と名付けた特製のミルクティーやティーソーダも用意している。


写真【滝尻王子前に復活した滝尻茶屋。運営する並木真弓さん(左)と美峰会の片山啓代表=和歌山県田辺市中辺路町栗栖川で】

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