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熊野の森は面白い 公開講座に50人

 和歌山県の公開講座「熊野の森の個性的な針葉樹たち」が8日、上富田町生馬の県農林大学校林業研修部大教室で開かれた。定員を上回る約50人が、自然豊かで特色ある熊野の森の話に聞き入った。

 県が本年度開いている農林大学校林業研修部公開講座の2回目。県自然環境室の岡田和久室長が講師を務めた。

 岡田室長はまず、森の形態について触れ、植生の変化と気温との相関関係を示す「温量指数」や気温と湿度(雨の量)によって、森の姿が異なると説明した。

 その上で、降水量の少ない県中北部では低地の照葉樹林から高地のブナ林まで順序よく変化している。内陸部は寒暖差が大きいためブナ林の間にモミ、ツガ林が広がる中間温帯林がある。一方、雨量の多い県南部では照葉樹林とブナ林が重なる混沌(こんとん)とした森ができている―などと話した。

 熊野地域では14種の針葉樹が確認されているといい、天然のスギやヒノキがかなり残っていること、氷河時代を生き抜いてきたスギが残っていること、生きている化石と呼ばれるトガサワラが身近で見られること―などが熊野の森の魅力と強調した。


写真【熊野の森の特徴について話す県自然環境室の岡田和久室長(和歌山県上富田町生馬で)】

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