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「今できることをやろう」 乳がん啓発で清水さん講演

 乳がん早期発見の啓発に取り組んでいる「ピンクリボン紀南」(村上きみよ代表)は7日、乳がんで妻を亡くした元読売テレビのアナウンサー、清水健さん(42)=大阪市=を招いた講演会を和歌山県田辺市本宮町で開いた。清水さんは「大切な人のために、今できることをやりましょう」などと来場者に呼び掛けた。

 講演会は同町本宮の世界遺産熊野本宮館であり、約200人が来場した。

 清水さんは2001年に読売テレビに入社してアナウンサーとなり、11年から夕方の報道番組「かんさい情報ネットten.」のメインキャスターを務めた。

 13年にスタイリストだった奈緒さんと結婚。翌年10月には長男が生まれたが、奈緒さんは15年2月に乳がんで亡くなった。16年に、手記や講演会の収益などで入院施設の充実やがん撲滅、難病対策のための団体を支援する「清水健基金」を設立。17年、読売テレビを退職し、各地で講演活動などに取り組んでいる。

 清水さんは結婚生活や妻の出産、闘病を振り返りながら「妻に本当に寄り添えていたか、今思うと自信がない。だから今、格好悪いかもしれないが、前向きな後悔を皆さんにお伝えできれば」と話した。

 妻に「ありがとう」の言葉を伝えることができたのは昏睡(こんすい)状態に入ってからだったと明かし「聞こえていたのか分からない。だから今、いろんな場所で『ありがとう』という言葉をいっぱい言っていきたい。どうか皆さんも今この時間、そしてこれから『ありがとう』という言葉をいっぱい、いっぱい言っていきましょう」と呼び掛けた。

 その上で「今できることをみんなと一緒に考えたい。大切な人のために何ができるのか。検診もその一つ。今できることを今やりましょう」などと訴えた。


写真【講演する清水健さん(7日、和歌山県田辺市本宮町で)】

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