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重い荷物も軽々 軽量パワーアシストスーツ販売へ

 和歌山県の和歌山大学発のベンチャー企業が11日、農業や介護、物流などで、重い物を持ったり傾斜地を歩いたりする時の体への負担を軽減するロボット「パワーアシストスーツ」を15日から販売すると発表した。八木栄一社長(69)=和大名誉教授=らが13年間、研究開発を続け、実用化にこぎ着けた。八木社長は「高齢者や女性らの重作業の負担軽減につなげたい」と話している。

 和大の支援を受けて2015年に設立したベンチャー企業「パワーアシストインターナショナル」が製造販売する。スーツは傾斜地などの歩行、重量物持ち上げ、中腰姿勢の維持などの機能がある。センサーにより装着者の動作意思を推定し、モーターが支援する。重量物持ち上げの場合は、最大12キロ分軽くなるという。

 リュックサックを背負うように簡単に装着でき、電池は2〜3時間程度もつ。充電は家庭用電源でできる。素材は強化プラスチックを使用し、重さを4・7キロに抑えた。中腰姿勢維持に機能を特化したモデルもあり4・4キロ。八木社長によると、他社でも同様のロボットはあるが、ここまでコンパクトで、歩行と重量物持ち上げを同時に支援できる製品は他にないという。八木社長は「研究の成果を社会に還元し、高齢者らが楽に作業してもらえるようにしたい」と話した。

 価格は100万円。中腰姿勢維持に特化したモデルは60万円(いずれも税別)で、15日に両モデルを10台ずつ販売する。来年からは年間100台ずつを販売する予定だが、将来的に量産が可能になれば、価格も抑えられるという。

 15日からの販売分は、すでに納品先がほぼ決まっているが、次回の販売開始となる来年2月に向け予約は可能。レンタルも受け付ける予定。

 問い合わせは同社(073・488・3211)へ。

写真【パワーアシストスーツの販売開始を発表する和歌山大学発ベンチャー企業の八木栄一社長(左)=11日、和歌山市で】

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