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新宮城下町遺跡に倉庫跡 中世の川湊裏付け

 新宮市教育委員会(和歌山県)は11日、旧丹鶴小学校(新宮市下本町2丁目)の敷地で取り組んでいる新宮城下町遺跡の発掘調査で、中世(平安時代末〜室町時代)の約10棟の地下式倉庫跡が見つかったと発表した。うち一つでは、炭化した木材を初確認。幅広い交易がうかがえる土器・陶磁器も出土しており、市教委の担当者は「中世に港(川湊)が存在したことがより裏付けられた」と指摘した。

 調査は市文化複合施設の建設に伴うもので、市教委が県文化財センターに委託した。この場所では2015年以降、複数回にわたって調査をした結果、中世の地下式倉庫跡や掘っ立て柱建物跡、大形土抗などが確認されており、川湊があったと推定されている。 

 今回は約10棟の地下式倉庫跡を確認。そのうち一つでは、底に焼けて炭化した建築部材が残っていた。この遺跡で建物に伴う木材が見つかったのは初めてで、倉庫跡の構造の解明につながる可能性があるという。

 遺物についても、東海地方の土器・陶磁器を中心に瀬戸内地方のものも出土しており、幅広い交易がうかがえる。


写真【炭化した建築部材が残る地下式倉庫跡(11日、和歌山県新宮市で)】

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