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絶滅危惧のコクガン飛来 田辺湾で餌ついばむ

 和歌山県田辺市の田辺湾沿岸で、国の天然記念物で、環境省の絶滅危惧2類に分類されている冬鳥コクガン(黒鴈)1羽が飛来して越冬している。日本野鳥の会県支部会員によると、田辺市での確認例は1995年以来という。県内では2005年に串本町で2羽、04年に日高川で1羽が確認されている。

 コクガンは海に生息する全長60センチほどの小形のガン類。マガモより少し大きめで、体は黒色が多く、首にレース柄のような白斑がある。北極海沿岸のツンドラ地帯で集団営巣し、日本には冬鳥として飛来する。主に北海道南部から東北地方北部で越冬。まれに東海地方まで南下するが近畿地方で確認されるのは珍しい。

 田辺湾では昨年12月5日に田辺市新庄町で確認された。天神崎や会津川河口などで餌の海藻を食べたり、休憩したりする姿が見られている。

 日本野鳥の会県支部副支部長の津村真由美さんは「若鳥だと思う。潮の干満などによって場所を移動してアオサなどを食べているようだ。めったに見られない冬鳥なので、遠くから静かに見守ってほしい」と話している。


写真【磯を飛び回るコクガン(16日、和歌山県田辺市天神崎で)】

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