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地域挙げ大声援 南部高龍神分校見守る
 和歌山県田辺市龍神村安井、南部高校龍神分校の硬式野球部は19日、和歌山市の紀三井寺球場であった第99回全国高校野球選手権和歌山大会の2回戦で日高高校中津分校(日高川町西原)と対戦。初戦突破はならなかったが、龍神分校の全生徒と保護者、OB、住民らが大きな声援を送った。

 龍神分校の硬式野球部は、後援会や保護者会、育友会などが連携してバックアップ。住民も練習試合から熱心に観戦するなど、地域ぐるみで支えているのが特徴。

 この日は学校行事として生徒28人と、住民がそれぞれバスで紀三井寺球場へ乗り込み、一塁側スタンドで保護者やOBらと合流。地元高齢者から贈られた千羽鶴をネットに掲げた。応援団長を務めた野球部の山本陸斗君(1年)は「この贈り物で力がもらえる」と、声を張り上げて応援した。

 龍神分校は、1回を無得点に抑えたが、2回に3点、4回に2点を取られて厳しい状況。

 育友会の榎本誠会長(45)は「バッティングの調子がいいので、まだいける」。先発した小川隼勢投手(3年)の父で保護者会の小川健会長(47)は「次の試合も応援できるように」と祈った。小川投手の祖父、茂男さん(81)と祖母のミエ子さん(78)も祈るような気持ちで見守った。

 かつて孫が野球部にいたという小川セツヨさん(77)と小川シナ子さん(81)、現部員の久保朋之君(3年)の祖母の吉本みよ子さん(69)も一緒に応援した。元主将で大阪市出身の和歌山大学1年、菱谷有馬さん(18)らOBも駆け付けて「逆転を期待したい」とグラウンドを見つめた。

 終盤にも加点され0―8で8回コールド負けを喫したが、試合後にスタンド前にあいさつに来た部員に温かい拍手を送った。

 後援会の鈴木直孝会長(70)は「分校対決を楽しみにしていた。負けたが、部員がはつらつと戦う姿を見て元気をもらえた。来年もまた地域ぐるみで応援する。中津分校には勝ち進んでもらいたい」と語った。

 試合後、集まった保護者や住民らに吉川輝樹主将が「暑い中、応援ありがとうございました。悔しい結果となりましたが、あの応援の中で野球ができてよかった。後輩たちに頑張ってもらうので、応援よろしくお願いします」とあいさつした。


写真【スタンドから声援を送った田辺市龍神村の住民ら(19日、和歌山市の紀三井寺球場で)】

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