AGARAKiiLifeみかんKiiSearch
新翔 内気を克服した主将
 チームに3年生は2人だけ。城澤龍斗(17)は、平岡翔也(17)とどちらが主将になるかを話し合った時、「引っ込み思案な性格を変えたい」と自ら志願した。

 城澤は昨夏、大会の1週間前に練習試合で左膝関節を痛め、試合に出ることができなかった。ベンチで試合を見ながら「自分も出たい」と思った。「うらやましかったし、自分がチームの力になれず悔しかった」。

 今年3月、膝のけがを克服し、本格的に野球ができるようになった。それまで練習できなかった分を取り戻すため、朝一番に学校に来てはバットを振った。

 迎えた初戦、新翔は度々満塁のピンチを迎える。そのたびに二塁手の城澤は投手の谷口楓(16)に声を掛け、ピンチを切り抜けた。しかし、なかなか相手投手も打ち崩せない。

 同点で迎えた9回裏の無死一塁。城澤は相手の内野ゴロで併殺にしようとしたがバウンドが変わり、捕球にもたついて、一、二塁にピンチを広げてしまった。「併殺が取れると気を抜いてしまった」。その後、サヨナラの1点を失った。

 「ピンチでも抑えることができたが、チャンスで打てなかった」。自らの失策を悔やみ、涙を流した。

 「主将になって、練習だけでなく普段の生活でも声を出せるようになった。主将をやってよかったと思う。できるならもう一回やりたい」。成長した1年を振り返り、最後に笑顔を見せた。 (敬称略)


写真【2回の満塁のピンチに投手の元に集まり、声を掛け合う城澤龍斗(中央)】

更新)