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南部 寮生活で自立した主将
 南部は、今年の新入生が入部するまで部員が11人だった。主将の水本天斗(18)は言う。「練習試合など、少ない人数でやりくりをしなければならなかった。その分、皆が自立した行動ができるようになった」。個人的には主将になって「人前に出ることに慣れ、周りへの気配りができるようになった」と話す。

 水本は串本町出身で、高校から寮生活を送っている。新しい環境は楽しかったが、親元を離れての生活は苦労もあった。「ユニホームや制服は毎日、自分で洗濯しなければならない。親のありがたみが分かったし、精神面でも自立できた」と感謝を口にする。

 昨夏の大会はベスト8。それを超えることを目標とし、星林との一戦に臨んだ。

 1回、相手打者に2点本塁打を打たれ、2回にも1点を許したが、水本はチームに流れが来るように積極的にタイムをとり、笑顔を心掛けた。

 中盤、4番打者の水本にチャンスが回ってきたが、飛球に討ち取られた。「『チャンスでちゃんと打たないと』と考え過ぎた」。打線のつながりで4、5、8回と1点ずつ返したが3―4で敗れた。

 「試合では、チームの流れをつくれたので、悔いはない。大量得点を許さなかったことにチームの成長を感じている。まだ皆と野球がしたい。この3年間、練習から高い意識を持ち、主将として周りを引っ張っていけたと自信を持って言える」。涙はなかった。 (敬称略)


【バッターボックスで構える水本天斗(18日、和歌山市の紀三井寺球場で)】

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