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田辺 帰ってきた4番打者
 田辺の捕手、畑野太一(17)は秋の大会で4番打者だったが、春先に左の手首を痛め、本格的に復帰したのは6月になってから。2回戦(初戦)では5番打者として出場。同点の場面で勝ち越し本塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。

 和歌山東との3回戦、監督の田中格(45)は「打撃に自信がついてきた」と畑野を4番に起用した。畑野は「2回戦の後、監督に本塁打で舞い上がらないようにと忠告された。本来、自分は本塁打の打てる選手ではない。これからも冷静に打とう」と試合に臨んだ。

 先発投手の爰川は5回に突如制球を乱し、三つの四死球などで3点を失ったが、その他は冷静な投球が光った。7回から継投した玉置も無失点に抑えた。リードした畑野は「爰川も玉置も本来の投球ができていて、100点満点のピッチングだった」と2人をたたえた。

 打線は相手投手を打ちあぐねた。9回も1番打者からの好打順だったが、3者凡退で畑野まで打席が回らなかった。「打席が回ってきたらつないでいこうと思っていた。負けた瞬間、何も考えられなかった」

 「相手の捕手が打席で気を散らせることをささやいてきたり、自分の苦手なコースばかりついてきたりされて惑わされてしまった。爰川や玉置を援護できず申し訳ない」と悔しがり、「笑いが絶えず、集まればいつも盛り上がる仲間。皆と3年間やってこれて最高だった」と涙をにじませた。

(敬称略)

【打席に立つ4番・畑野太一(23日、和歌山市の紀三井寺球場で)】

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