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田辺工業 最後まで笑顔で
 「小中から一緒にプレーしてきた仲間や高校で出会った仲間と、最後まで諦めることなく、笑顔で終われる夏にします」。田辺工業主将の楠本迅一朗(17)は開会式の選手宣誓で悔いのないプレーを誓った。

 主将になって個性的な仲間をまとめられるか不安だったが、小学校から同じチームだった中尾大祐とムードメーカーの赤堀圭音の副主将2人が支えてくれた。「いい仲間と試合を楽しみたい」

 3回戦は、楠本の2安打4打点の活躍などで流れを呼び、6点差を追い上げて逆転勝ち。ベスト8に進んだ。

 智弁和歌山との準々決勝で3回、楠本は左翼フェンスを直撃する二塁打で出塁。その後無死一、三塁となり赤堀の併殺打の間に楠本が本塁にかえり、これがチーム唯一の得点となった。

 5回、相手エースが大会初登板した。楠本は高めの直球を左翼へ安打にした。「エースから安打を打てたのが一番うれしい」

 しかし、先発投手の中尾、4回から継投した竹内幹がそれぞれ相手打線につかまり、1―15で5回コールド負けとなった。「初めて対戦したが、体格があり、バットの振りも自分たちと違った。投手の2人もどこに投げても打たれると言っていた。それでも強豪校と戦えて楽しかった」と試合を振り返った。

 「泣いている選手もいるけど、皆、力を出し切ったので悔いは残らないと思う。最後は笑顔で終われた」

(敬称略)=おわり

(この連載は安井夕記が担当しました)


【相手エースから左翼方向に安打を放つ楠本迅一朗(24日、和歌山市の紀三井寺球場で)】

更新)