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ロケット発射へ準備着々 見学場で「宇宙兄弟」コラボ商品や宇宙服着た町職員が案内、和歌山

ロケット打ち上げ当日に向けて準備が進められている見学場となる和歌山県串本町田原の田原海水浴場(上)と那智勝浦町浦神の旧浦神小学校=いずれも8日
ロケット打ち上げ当日に向けて準備が進められている見学場となる和歌山県串本町田原の田原海水浴場(上)と那智勝浦町浦神の旧浦神小学校=いずれも8日
 和歌山県串本町田原の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」で9日、ロケット「カイロス」の初号機が打ち上がる。同町や那智勝浦町の見学場では、それぞれ約2500人の見学者を迎え入れる準備が進められ、応援ムードが高まっている。

 見学場となるのは田原海水浴場(串本町田原)と旧浦神小学校(那智勝浦町浦神)。県によると1月下旬にチケットをそれぞれ2500枚販売し、わずか2日で完売になった。

 田原海水浴場では、近くの芝生に210インチの大型モニターを設けて打ち上げの様子を放映する。駐車場では人気漫画「宇宙兄弟」とコラボした商品やロケット関連商品、町の特産品の販売がある。

 会場周辺では、町職員約20人が宇宙服のコスプレをして来場者の案内などを担当する。

 旧浦神小学校では老朽化していた体育館が取り壊され、昨年10月に設置されて校舎前にそびえるロケットの大型モニュメント(全長14・5メートル)が存在感を増している。

 那智勝浦町観光企画課によると、校舎とグラウンドの間に設ける大型モニターのほか、校舎屋上にもモニターを設けて打ち上げの様子などを伝える。約2500人の来場者のうち、ツアーの参加者約200人が屋上で観覧する予定。グラウンドでは10事業者がブースを設け、関連グッズや軽食、菓子などを販売するという。

 同町では当日、町職員約50人が渋滞対策や会場での誘導といった業務に当たる。堀順一郎町長は「お越しいただいた方に本当に満足いただけるのかどうかを見極めたい。今後ロケットが打ち上がるたびに今回のような態勢で臨むことはできないと思うので、これからの運営のあり方も含めて
1回目が試金石になる」と話している。



 県などは見学場のチケットがないと現地での見学はできないとして、ウェブ配信での視聴を呼びかけている。

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