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漁業の担い手確保に挑戦続ける 田辺の新庄漁協が水産庁長官賞、和歌山

ヒロメの収穫を体験するシーカヤックのツアー(和歌山県田辺市新庄町沖で)
ヒロメの収穫を体験するシーカヤックのツアー(和歌山県田辺市新庄町沖で)
 和歌山県田辺市の新庄漁協が、「第29回全国青年・女性漁業者交流大会」で水産庁長官賞を受賞した。農林水産大臣賞に次ぐ賞。担い手の確保に向けてさまざまな取り組みに挑戦し続けていることが評価された。

 新庄漁協は、正組合員27人、准組合員292人。ヒジキやヒロメの「藻場」を造成して漁場環境を保全したり、高級魚「スマ」の養殖に挑戦したりと、担い手確保や漁村の活性化に向けた活動をしている。

 さらに、シーカヤックや漁業体験を盛り込んだ「ブルーツーリズム」など、将来に向けてさまざまな事業を模索している。

 昨秋に開催された県漁業者実践活動選定委員会で最優秀に選ばれ、全国交流大会への出場を決めた。

 大会は全国漁業協同組合連合会が主催し、このほど東京都で開かれた。全国から29グループが集まり、五つの部門に分かれて日頃の活動を発表。新庄漁協は「多面的機能・環境保全部門」で受賞した。

 新庄漁協の橘智史組合長は「大変光栄な賞を頂き、ありがたい。全国のいろいろな取り組みも知ることができて、今後のためになった」と話している。

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