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きのこの「ホクホク春巻き」で全国入賞  和歌山・紀南のグループ

全国大会で入賞した「きのこホクホク春巻き~和歌山風味のマリネ添え~」
全国大会で入賞した「きのこホクホク春巻き~和歌山風味のマリネ添え~」
全国大会で入賞した「わかやま山の恵み研究所」調理担当の千品喜嗣さん(中央)と山下桃子さん(右)、宮本とも子さん
全国大会で入賞した「わかやま山の恵み研究所」調理担当の千品喜嗣さん(中央)と山下桃子さん(右)、宮本とも子さん
 第36回きのこ料理コンクール全国大会(日本特用林産振興会主催)が東京都内であり、和歌山県紀南地方の有志らでつくるグループ「わかやま山の恵み研究所」の料理が、日本特用林産振興会長賞と全国食用きのこ種菌協会長賞を受賞した。入賞は2年連続で、グループは喜んでいる。

 応募総数1707点の中から選ばれた11県の計12点が全国大会に出場した。出場者は会場で調理し、料理研究家らが審査。おいしさ、アイデアの斬新さ、料理のしやすさ、価格などから評価した。

 グループの料理は「きのこホクホク春巻き~和歌山風味のマリネ添え~」。細かく切ったシイタケ、エノキ、エリンギと豚肉、ゆでてつぶしたサトイモを混ぜ、春巻きの皮で包んで、きつね色になるまで揚げた春巻きに、梅干しを入れたきのこのマリネと合わせた。グループで昨年末から試作を繰り返したという。

 調理は、メンバーの田辺市新庄町、会社員千品喜嗣さん(46)が担当した。「緊張せずに臨めた。95点はつけられる出来だった」と振り返る。大手住宅設備メーカーの勤務で、仕事でキッチンに立って調理することもあった。「受賞を機に、山の恵みは木材だけじゃないという認識が広がるといい」と話した。

 みなべ町内で25日、受賞発表会があった。料理を味わった人たちは「おいしい」と口をそろえた。

 特用林産物は、キノコ類や炭などを指す。県の林業産出額に占める割合は全体の半分ほどになる。グループは「産業としては大きいが、まだあまり知られていない。若い世代も巻き込みながら、関心を持ってもらえるようにしたい」と意気込んでいる。

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