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名木秀衡桜が満開 和歌山・熊野那智大社

満開となって熊野那智大社の境内を彩っている「秀衡桜」(12日、和歌山県那智勝浦町で)
満開となって熊野那智大社の境内を彩っている「秀衡桜」(12日、和歌山県那智勝浦町で)
 和歌山県那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社で12日、「秀衡桜」として親しまれている桜の名木が満開になった。那智大社では14日、桜の枝を奉じて自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭」が営まれる。

 那智大社によると、樹高は約15メートル、幹回り約2メートル。平安末期の奥州の武将・藤原秀衡が熊野詣でをした際に奉納したと伝わっている。「ヤマザクラの名木」という名称で、県の天然記念物に指定。花がかすみのようにたなびくとして親しまれている。

 巫女(みこ)の住口梨音さん(21)は「ここ数日で一気に開花した。桜花祭の際にも境内を彩ってくれると思う」と話している。

 桜花祭は、平安時代に花山法皇が那智山で千日間の山ごもりをした際、桜をめでて和歌を詠んだことにちなんだ祭典。本社(午前9時~)と那智の滝を臨む別宮・飛瀧神社(10時頃~)で桜の枝を供え、桜花のかんざしをつけた巫女が浦安の舞を奉納する。

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