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【動画】3日間にわたって多彩な神事 和歌山・本宮大社で例大祭

 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社の例大祭「本宮祭」が13~15日にあり、県指定無形民俗文化財「湯登(ゆのぼり)神事」などが行われた。今年は世界遺産登録20周年の節目となり、多くの参列者らでにぎわった。

 湯登神事は13日、田辺市と新宮市から1~4歳の男児と父親の8組が参加。神の依代である稚児は肩車されて本宮大社を出発し、湯の峰温泉で身を清め、額に「大」の字を口紅で書いてもらった後、湯峯王子で神が降臨する様子を表す「八撥(やさばき)神事」を執り行った。

 稚児ら一行は険しい山道である熊野古道「大日越」を進み、1時間半ほどかけて目的地である旧社地・大斎原(おおゆのはら)そばの札の辻に到着。田辺市古尾の赤坂真之さん(35)は長男の春樹ちゃん(4)と参加し「思ったより熊野古道の勾配がきつくて大変だったが、健やかに大きく育ってほしいと願いながら、やり遂げることができた。良い思い出になった」と笑顔を見せた。

 15日には午前中、約500人が参列した本殿祭があり、九鬼家隆宮司が熊野舞を奉納し、参列者一人一人が玉串をささげた。

 午後からは、みこしなどの行列が大斎原へ向かう渡御祭があり、世界遺産登録20周年を記念して外国人も担ぎ手として参加。インバウンドでにぎわう熊野本宮を盛り上げた。
湯登神事で、熊野古道「大日越」の険しい山道を肩車されて進む稚児ら(和歌山県田辺市本宮町で)
湯登神事で、熊野古道「大日越」の険しい山道を肩車されて進む稚児ら(和歌山県田辺市本宮町で)
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