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トルコ人旅行者続々 エ号遭難の現場周辺巡るツアーも、和歌山・串本

トルコ人旅行者を歓迎し、あいさつをする田嶋勝正町長(右から2人目)=和歌山県串本町潮岬で
トルコ人旅行者を歓迎し、あいさつをする田嶋勝正町長(右から2人目)=和歌山県串本町潮岬で
 和歌山県串本町にトルコ人旅行者が続々と訪れ、日本との友好のきっかけとなった「エルトゥールル号遭難事件」の現場周辺などを巡っている。昨年度は同町を訪れるツアーが同国の旅行会社によって企画され、約900人が来町した。今年もツアーが実施されており、町はインバウンド(訪日客)の増加を期待している。

 町産業課によると、ツアーは7日間と11日間の2行程あり、いずれも関西を巡る中で日帰りで同町を訪れている。町内では樫野のトルコ記念館を見学したり、潮岬の潮岬観光タワーレストランで昼食を取ったりしているという。

 本年度は11月までに38件のツアーが決まっている。1件当たり20人程度のトルコ人が訪れる予定で、昨年度と同規模を見込んでいる。

 15日は3団体計約50人が来町。潮岬観光タワーレストランでは、田嶋勝正町長が参加し、トルコ人と握手を交わしたり、写真を撮ったりして交流した。

 田嶋町長は1890年にトルコ軍艦「エルトゥールル号」が遭難した史実を紹介し「エ号が遭難して134年を迎える。当時、大島の島民が必死で助ける行動をした。私たちは先人を誇りに思っているし、それが大きなきっかけになって友好の絆となった。私たちは毎月慰霊碑に行って献花している。これからもあの地で亡くなられた人をお守りしていく」とあいさつした。

 同課は「今年は日本とトルコが外交関係樹立100周年の年。インバウンドで多くの方に当町を訪れてもらいたい」と話している。

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