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新規就農者に助成金 優秀農業者表彰も、和歌山・田辺の「プラス農業育成財団」

プラス農業育成財団の野田正史評議員(左から4人目)と新規就農助成金を受けた農家=和歌山県田辺市稲成町で
プラス農業育成財団の野田正史評議員(左から4人目)と新規就農助成金を受けた農家=和歌山県田辺市稲成町で
 公益財団法人「プラス農業育成財団」(和歌山県田辺市宝来町)は25日、田辺市稲成町のよってっていなり本館で、2023年度の新規就農助成金給付(21人対象)の贈呈と、優秀農業者2人を表彰する式典を開いた。

 財団は産直市場「よってって」を展開する「プラス」(宝来町)の野田忠理事長(88)が私財を投じて2017年に設立。新規就農者への助成金給付と優秀農業者の表彰事業を続けている。今回を含めて新規就農助成金の給付は135人になる。

 22年度からは、新規就農助成金給付は60万円が基本で、ほかに農業継承者や追加支援として30万円を給付している。優秀農業者には副賞として10万円を贈っている。

 式典には、新規就農助成金給付対象の代表7人と、優秀農業者として、JAありだ組合長でかんきつ類を栽培する森田耕司さん(65)=有田川町=、梅などを栽培する松川哲朗さん(66)=みなべ町東岩代=の2人が出席した。農業経済学が専門の鈴木宣弘・東京大学大学院教授からの応援のビデオメッセージも寄せられた。

 あいさつで野田理事長は、2002年の「よってって」創業以来、多店舗展開で農業所得向上に貢献してきた経過を説明し「財団は今後ももっと充実させていこうと考えている。県の農業振興に役立っていただけるよう頑張っていただければ」と話した。

 優秀農業者を代表し、森田さんは「松川さんとともに後進の育成や、県や地域農業のために尽力していきたい」と話し、新規就農助成金給付の代表で、田辺市上秋津の中山将誓さん(30)は「農業の魅力をどんどん発信し、農業はかっこいいということを広めたい。優秀農業者の先輩を見習い、助成して良かったと思われる農業者になっていきたい」と謝辞を述べた。

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