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(4)ソルボンヌで落ちこぼれ

 バカンスあけの9月のパリは慌ただしい。商店は次々と営業を再開し、通りを行く車の数もぐっと増える。そんな中、私のソルボンヌ大学フランス語講座も開講する。

 何も決めずパリに渡り、まず思いたった事は語学学校登録だった。新しくできた友達ともっと話したい、切実な思い。

 毎日5時間の集中クラス。ドイツ・イギリス・オランダ・メキシコ…。アジアは私のみ。英語は話せて当たり前の中、私は完全な落ちこぼれ。ものすごいスピードで授業は進んで行く。先生は板書なんてしてくれない。

 一人ぽかんとしていると「ナオコ、アーユー・オーケー?」と友達からの助け舟。まさかここに来て朝から晩まで勉強する事になるとは…。

 集中講座もなんとか最終日を迎えた今、ふと、店先で、切符売り場で、気軽に話し始めている自分に気付く。



【シテ島・ノートルダム大聖堂。講座が修了するころ街は秋の景色に変わっていた】

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