AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

(10)フランスのノエル

 ノエル(クリスマス)が近づくパリはプレゼントの話題で持ち切り。普段は無愛想な店員さんも人が変わったように親切になる。

 パリで寂しく過ごすはずの私、親友のファニーから「フランスの本当のノエルを味わってみない?」と優しいお誘い。休暇で田辺からやって来た私の妹と共にファニーの車に乗り込み、両親の住むノルマンディーへ。

 教会でのミサの後、21時すぎ、集まった10人の家族たちはフォアグラとシャンパンで再会を祝う。フォアグラは、ノエルに食べる習慣らしい。サーモン、生ガキ、テナガエビ、最後はクリスマス定番の切り株型の自家製ケーキ。

 室内に飾り付けられたモミの木のたもとには12人の靴が並べられ、そのそばにそっと贈り物をして眠る。翌朝はパジャマ姿のまま、朝ご飯と共にプレゼントを開けるお楽しみ時間。お年玉の習慣がない代わり、プレゼントは豪華。子どもたちも両親に立派な贈り物をする。

 喜びと感激ひとしおの後は、いよいよ最も重要なお昼の食事が始まる。フランスのノエルは日本のお正月のよう。家族の深いきずな、その愛情表現の豊かさに、心が温まる。


【シャンゼリゼ通りのイルミネーション。立ち並ぶノエルの市場でバン・ショー(ホットワイン)を飲んだ日】

更新)