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(494)マンボウの旅立ち

 ゴールデンウイークに岡山で開催した移動水族館の大スター、4匹のマンボウは、水族館終了後、名古屋港水族館で第二の人生、いやマンボウ生を送ることになった。直ちに活魚車で引き取られていったが、補欠?として串本の大島沖のいけすに残されていた最後の1匹が先日、香川県の新屋島水族館へ旅立った。

 本欄で何度も紹介したように今年1月初旬、三重県尾鷲市九鬼の大敷き網で捕獲した5匹のマンボウは、エビとカニの水族館の若手スタッフに、それぞれミカン、ポンカン、キンカン、タンカン、ミポリンと和歌山のマンボウらしい?個体識別用の名前をつけられて飼育されてきた。万が一展示中に死んだりした時、直ちに補充できるようにいけすに残してあったのがキンカン。10メートル四方あるとはいえ、5匹がひしめいていたいけすも、1匹となるとさすがに広い。

 しかし、今後展示予定のないマンボウをいつまでも飼っておくわけにはいかないので、近隣の水族館に声を掛けたところ、一昨年に経営者が代わって一気に入館者が昨年の2・5倍になった新屋島水族館がぜひにと、わざわざ活魚車で引き取りに来てくれたのだ。

 あいにくの雨の中の作業となったが、潮で網が浮き上がるのを防ぐための重りを揚げ、いけすの網を周囲から少しずつ枠に引き揚げながら狭めたところでスタッフが中に入って、特製?の手作り担架にマンボウを乗せて船の活魚槽に入れる。後は港まで一目散に戻り、待機していた活魚車に無事積み込むことができた。4カ月前まではマンボウを触ったこともなかったスタッフも慣れたものだ。

 残念ながらエビとカニの水族館にはマンボウを飼う独自設備がないので、お客さまに見ていただくわけにはいかないが、それでもご覧になりたい方は、名古屋港水族館や新屋島水族館にお出掛けください。

(すさみ町立エビとカニの水族館長)

写真香川県の新屋島水族館へと旅立つマンボウ(串本町で)

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