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(714)ヒヨドリ

 「鳥って酸っぱい夏ミカンも食べるかな?」「甘夏だから食べるんとちゃう?」

 食べるのを忘れていてしなびさせてしまったリンゴを半分に切り、庭の木に突き刺しておいたらヒヨドリが来て食べるようになったのを見て、女房が今度は甘夏を半分に切り、ブドウ棚の支柱に突き刺してみた。すると真っ先にやって来たのが全長25センチほどの灰褐色のヒヨドリ。私が望遠レンズを付けたカメラを構えてデッキのサッシ越しに近づくと、チラリと見て気にしながらも、実をつつくのに余念がない。ヒヨドリが果物好きというのは本当だワイ。

 ヒヨドリは日本の低い山から平野部にかけて普通に見られる留鳥だ。「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴くのが和名の由来だそうで、わが家の近くでも秋になると大群で飛ぶことがある。

 残念ながら雌雄とも同じ色柄なので区別はつかないが、居間からバードウオッチングをするには格好の鳥だ。また、日本の固有種ではないものの分布が日本とその近辺に限られているため、日本を訪れる外国のバードウオッチャーにも人気があるとか。

 木の実や花から昆虫や小型のカエルのようなものまで何でも食べる雑食性のくせに、畑の野菜や、私に似て甘いものが好きなせいか果物を食い荒らすため、煩雑な手続きを経なくても駆除ができるように?と狩猟鳥に指定されている。ただし、ものの本によるととてもよく慣れるそうで、平安時代には貴族の間で盛んに飼われたこともあったそうな。

 「ヒヨドリが来てビワを食べてる!」「今年はサルが来ないでいいあんばいだと思ってたのに、今度はお前か!」

 わが家のビワは昨年大挙してやって来たサルの群れに食われて全滅したので、今年こそは…と楽しみにしていたのだが、どうやらヒヨドリに先を越されそうだ。あっちへ行け! シッシッ!

 (エビとカニの水族館館長)

写真庭で甘夏をつつくヒヨドリ

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