AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

(717)イルカ問題パート2

 「本当に思ってることそのまましゃべっちゃっていいの?」「大丈夫です! ボクが責任を持ちます!」

 近頃こんな気持ちのいい言葉を聞いたことがない。私に生中継のマイクを向けてけしかけるのは和歌山放送ラジオのHリポーター。今回のJAZA(日本動物園水族館協会)とWAZA(世界動物園水族館協会)のイルカ問題では、私と同じように太地のイルカの追い込み漁を虐待だと悪者扱いする両者の態度に怒り心頭に発していて、私の過激?なコメントが電波に乗っても何とかなると踏んだらしい。

 「太地からイルカを買ったら罰則? 冗談じゃない! 僕にはJAZAに加盟している水族館にいっぱい友達がいるけど、嫌われてもいいから言っちゃうよ。追い込み漁を問題にするのなら水族館なんてやめちまいな!」

 単に和歌山県の人間だから言うんじゃない。動物を水族館で展示するために捕獲するという意味では虐待もへったくれもない。私たちはいかに傷つけず、ストレスを与えずに捕獲し、最高の状態で輸送するために試行錯誤し、時には失敗という試練を乗り越えて今に至っているのだから。

 「世界中で日本人ほど昔から海の幸を大切にしてきた人間はいないよ。そしてその海の幸の頂点に立つのがクジラでありイルカなんだ」「フムフム」「そもそも今まで太地の世話になっておきながら、どうして急に手のひらを返したようなことが言えるの?」

 いかん、ますますヒートアップしてきた。視聴者からクレームが来なきゃいいが、生放送だからもう歯止めがきかない。

 「大切なのはわれわれの主張をきっちりと世界に発信できる人材がいないことだな。ボクが英語に堪能ならねえ」「今、捕鯨反対やら追い込み漁反対やらで無駄に使っているお金を全部ボクにくれたら、イルカやクジラなんてすぐに増やしてあげるよ!」

 えーい、文句あるか!

 (エビとカニの水族館館長)

写真水面から顔を出すバンドウイルカ(和歌山県太地町で)

更新)