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(718)イルカ問題パート3

 先日の本紙「水鉄砲」に、太地のイルカ追い込み漁に対するJAZA(日本動物園水族館協会)の対応を批判した私の“刺激的な発言”に関する記事が掲載されて、ちょっとびっくりした。蟷螂(とうろう)の斧ではなかった!これはぜひとも続編を書かずになるまいて…。

 実は本欄で2週続けてこの問題を取り上げたところ、多くの方々から賛同のご意見を頂いて、正直ホッとしている。特に紀伊民報のホームページで読んだという水族館関係者からは、組織の一員としては表立って批判することはしづらいが、全く同意見だという声が多かった。

 いつだったか、ニュージーランドのカイコウラでマッコウクジラのウオッチングに出掛けた際、ポイントに着くまでの時間を利用してインストラクターによるクジラのレクチャーがあった。明らかに日本人と分かる私たちが乗船していたにもかかわらず、日本の捕鯨批判を延々とやられて腹が立ったことがあるが、今回のWAZA(世界動物園水族館協会)の無知などう喝はそれ以上に腹が立つ。

 こんなことは言いたくないが、正直、推定生息数10万匹のコアラを間引きと称して何百匹も殺処分したり、公称わずか1万頭と推定されているホッキョククジラを先住民族に生存捕獲と称して捕らせるのは良くて、水族館用に資源量も十分なイルカを最高の状態で生け捕りにするのは良くないのか…と突っ込みたくもなる。

 残念ながらわがエビとカニの水族館ではイルカを飼育していない。いまひとつ説得力に欠けるきらいはあるが、在和歌山の水族館として、ダテに培ってきた訳ではない世界中の水族館との人脈を駆使した情報発信で、太地の追い込み漁ばかりでなく、日本人の海の生き物に対する真摯(しんし)な姿勢をアピールしていきたいものだ。文句があるなら受けて立つぜ!

 (エビとカニの水族館館長)

写真アメリカ・サンディエゴ沖で出合ったイルカのジャンプ

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