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(721)リサイクリウム?

 「おっ、いいじゃない! とてもリサイクルとは思えないな」

 秋の紀の国わかやま国体に合わせた開館に向けて、着々と工事が進む新・エビとカニの水族館。旧江住中学校の体育館の再利用という全国初の試みも、なるべくお金を掛けずに良いものを…という私の意図をくみ取って、その都度嫌な顔もせずに対応してくれる現場のおかげで、なんとか形になってきた。体育館のステージを仕切って改装した私たちの研究室が意外に立派になったのには驚いた。

 市松模様に敷き詰めたタイルカーペットは、江住中学校を解体する時にあらかじめひっぺがしておいた図書室と校長室のもの。研究室の両サイドに隣接する元舞台袖のプレスルームと書庫に敷き詰めてもまだ余った。また、天井からぶら下がる伸縮コイル式のコンセントは技術室から取り外しておいたものだし、これから運び込む予定のスチールキャビネットや事務机、作業台、スチールラックも全て職員室や理科室、家庭科教室から運び出して保管してあったものだ。

 実は先ごろ閉館した宮城県のマリンピア松島水族館からも2トントラックいっぱいの備品をもらってきてあるのだ。

 「一番大事な飼育設備やお客さまの目につくもの以外はリサイクル品で十分ですから」

 新築する公共の建物にリサイクル品を使うのは問題があるそうだが、まだ使える学校の備品を処分するにはしのびないし、随所に娘の母校でもある江住中学校の面影を残しておきたいという私の思い入れもある。何よりも話のタネになりそうではないか。

 「新しい水族館はリサイクル(再利用)とアクアリウム(水族館)を足して“リサイクリウム”と名付けよう!」

 エビとカニの水族館の英語名は「スサミ・クラスタシアン(甲殻類)・アクアリウム」なのだが、中身はまさにリサイクリウムだ。

 (エビとカニの水族館館長)

写真新しい研究室の床は旧江住中学校校長室のカーペット(和歌山県すさみ町江住で)

更新)