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(722)生き物にサンキュー

 「オーストラリアンキングクラブやアメリカンロブスターのハサミにスタッフの指を挟ませたいんですが、お願いできるでしょうか?」「ソレ、本気で言ってます?」「もちろんプロテクターは作って持って行きますし、全ての責任は局の方で持ちます」「そりゃあどうしても…と言うんなら止めやしませんが、ボクなら絶対にしませんね。どうなっても知りませんよ」

 先日、わがエビとカニの水族館でTBS系列の「トコトン掘り下げ隊生き物にサンキュー」の収録が行われた。エビやカニの挟む力を検証する番組だそうで、実際にバーを挟ませて電気的にその力を測定するだけでなく、ボールペン、割り箸などを実際に挟み割らせ、果てはスタッフの手を実際に挟ませるというから驚いた。

 「ホントにキミがやるの? 労災利く?」

 念を押したくもなる。体重6キロ近くもあるアメリカンロブスターは、エビ類の中では最も大きなハサミ脚の持ち主。左右で役割が違っていて、巨大な右のずんぐりとしたハサミは餌の貝や甲殻類の甲羅を割る道具。一回り小さい左のハサミは鋭くて餌をつかんだり切ったりするのに使われる。餌を口に運ぶのは先端が小さなハサミ状になった第1歩脚だ。同様に、世界一甲羅とハサミが大きいカニ、オーストラリアンキングクラブも左右で形も大きさも異なっている。

 「餌じゃないからか、嫌がって押し返そうとしますね」

 まず最初のハサミ圧計測器はエビもカニも嫌がって失敗。そこでかわいい女性アシスタントプロデューサーの出番となるのだが、そのきゃしゃで細い腕を見たら本当に心配になってきた。「悪いことは言わないからヤメましょう。万が一ってこともあるから」

 結局、私の忠告?が効いたのか人体実験は取りやめ。この模様は近々放映される予定だ。

 (エビとカニの水族館館長)

写真世界最大のエビ、アメリカンロブスター

更新)