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(724)巨大ガニ輸送

 「頼まれていたオーストラリアン・キングクラブの大きなのがそろいました。いつ取りに来られますか?」

 夏休み恒例の移動水族館と新館移転を控えて多忙を極めるエビとカニの水族館にオーストラリアのシドニーから待ちに待った吉報が届いた。早くから頼んであったオーストラリア特産の巨大ガニ、オーストラリアン・キングクラブの特大サイズがようやく捕れたというのだ。

 ジャイアント・タスマニアンクラブともいうこのカニは、オーストラリアでは高級食材として流通しているが、フィッシュマーケットで売られているのは体重4〜5キロの食べごろ?サイズが普通。水族館が展示用に大きいものを…という場合は、漁師に頼んで特別に入り口を大きくしたカニ籠を仕掛けてもらわねばならぬ。特に今年は新設される道の駅すさみに移転する新館の目玉の一つでもあるので、とりわけ大きいのを頼んでおいたのだ。

 「一番大きいので8・9キロですが…」

 わが水族館には去年入れた9・8キロというのがいるからちょっと小さいが、残念ながら10キロ超えは脚が折れてそろっていないという。

 という訳で、スタッフのHクンがはるばるシドニーから持ち帰ったのはキングクラブ2匹と真っ白なスノークラブ、体重3キロのオーストラリアミナミイセエビ各1匹。個人の手荷物!にしてはインボイスの金額が大きかったので、成田空港の通関で少し手間取ったが、空港の駐車場で厳重なパッキングを開いて、無事迎えの車の活魚タンクに移し替えることができた。

 もっとも、東名高速を走行中に水温が少しずつ上昇し始めたため、あらかじめ用意していった海水氷ばかりか、途中のサービスエリアで氷を買い足しながら水温を14度以下に保ってきたのだとか。まあどれも元気に到着してよかったよかった!

(エビとカニの水族館館長)

写真【はるばるシドニーから持ち帰ったオーストラリアン・キングクラブたち(和歌山県すさみ町江住で)】

更新)