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(727)オープン間近

 「えっ、停電したらクーラーのスイッチをいちいち入れ直しに水族館へ出てこなけりゃいけないの?」「ええ、最近はこういうスイッチが普通ですから」「瞬間停電を気が付かなかったらクーラーは止まりっ放しってか!」「仕方ないですね」

 「一つのスイッチで全部点灯しちゃうの? もったいない! 個別に点灯できるようにしてあれば不要なのを消して電気代が節約できるのに!」「ウチは設計書に従って工事をしているんで…」

 「こんな小さな部屋にこんな大型のエアコンつけてどうすんの?」「カロリー計算をするとこれぐらいは必要かと…」「電気代を払うのは水族館だよ。飼育設備には金をかけても、裏方はボクらが我慢すればいいんだから」

 新しいエビとカニの水族館のオープン(13日)が迫り、連日準備に追われる私たちに、次々と難問が降りかかってきた。膨大な設計書の束を重箱の隅をつつくように精査したつもりだったのだが、いくら私が水族館のプロでも建築は素人。図面からは把握できなかった不具合が次々と明るみに出てきたのだ。

 それにしても最近の水族館周辺の停電の多さは異常だ。そもそも新しい水族館では台風などある程度事前に予測できる停電に対処するための自家発電しか用意していないのだから仕方がないが、省エネ、省力、省経費にここまで徹底的にこだわらなければ済むのかもしれない問題も少なからずある。しかし、たとえ小さな無駄でもちりも積もれば山。エビとカニの水族館をなんとか「日本一の貧乏水族館」から脱却?させるためには、できることは何でもやる!

 幸い、工事を担当したU工務店の担当者が私の手直し要求に真摯(しんし)に付き合ってくれたおかげで、多少なりとも改善できたと思う。

 (エビとカニの水族館館長)

写真【準備が進むバックヤード(和歌山県すさみ町江住で)】

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