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(728)人脈?水脈?

 金脈はないけど人脈、いや、水脈?はあるから…。

 「新しい水族館で必要なエビやカニがあったら言ってください。余剰がいくらかありますから」「ミズダコはちゃんとキープしてありますからいつでも引き取りに来てください」「干潟のカニだったら採集に行けるから、必要な種類を教えてくれたら採りに行きますよ」

 エビとカニの水族館が大きくなって移転するというニュースが流れてからというもの、普段から親交のある全国の水族館から生物提供の申し出が相次いだ。日頃、タコクラゲがたくさんすさみの海に出現したり、エビ網漁が始まって偽装の展示には欠かせないモクズショイやその他の甲殻類がたくさんストックできたりするたびに電話をかけて希望を聞いた。観賞魚業者さながらに酸素パックして発送してきたから、まあ“貸し”がいっぱいあると言えばそれまでなのだが、こちらからは借りを返せなんて催促したことはない。しかし、エビとカニの水族館の懐事情は皆さん承知で、その厚意はありがたく受けることにした。

 正直「私の財産は人脈です」と広言している手前、多少は期待しているところもあったのだが、「貸しはつくっても借りはつくるな。貸しは催促しなくても必要な時に相手から返してくれる。それが本当の人脈だ」という名言?を座右の銘の一つにしている私としてはありがたい限りだ。

 てなわけで、水槽数が70を超えた新しいエビとカニの水族館には、北は北海道のおたる水族館からカニの天敵のオオカミウオが、南は九州のかごしま水族館から同じくカニの天敵でカニクイの別名を持つオオウナギが送られてきた。日本海側からはのとじま水族館からミズダコも届いた。うん、これは相手が水族館だけに人脈ではなく水脈!だな。

 (エビとカニの水族館館長)

写真【のとじま水族館から届いたミズダコ(和歌山県すさみ町江住で)】

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