AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

(731)お客さま百態

 「こんにちは! 券売機は右手でございます!」「なんや、タダとちゃうの。行こ行こ!」(いくら名前が町立になってもこれだけの水族館見るのにタダはないでしょ)

 「ニイちゃん、何時まで開いとるんや?」「9月いっぱいは6時でございます」(ニイちゃん?、私62歳なんですけど。どう見てもあなたの方が若そうですよ)

 「私ら田辺から来たんやけど、田辺市民も半額にして! お隣やないの」(隣は白浜町ですけど?)

 「アザラシだけちょっと見せてえな」「申し訳ございません。こちらは入館券がないとご覧いただけません」(ちょちょちょっと! 出口から入ってウミガメとアザラシだけタダで見て帰るってか)

 いやあ、面白い! まあ面白がってばかりいてはいけないのだが、旧館ではお客さまに料金箱へ入れてもらっていた入館料を、新館では券売機と窓口で売るようになったため、どうしても入り口に最低3人は必要になった。

 当初の計画では入館券の発券は自動券売機に任せて窓口に1人、ショップのレジに1人の2人体制のはずだったのだが、そもそもこんなに入館者が増えるとは想定していなかったのだから仕方がない。そこで私もできる限り入り口に立って“モギリのおっちゃん”をしているという訳だ。しかし、もちろんただ立っているだけではない。私の耳は「ダンボ!」になっていて、お客さまの持った第一印象や、見学を終えた感想を細大漏らさず聞き逃すまいと、耳をそば立てているのだ。

 「あー面白かった! また来うな」(うれしいお言葉!)「これなら入館料800円の値打ちあるわ」(安心しました! 値段にシビアな大阪のオバちゃんにそう言ってもらえるとホッとします)「館長さん直々に切符切りすんの? 大変やなあ」(少しでもスタッフを休ませないとね)

 お客さまの言葉は神の声だ!

 (エビとカニの水族館館長)

写真【券売機と窓口で売るようになったため、入り口ではどうしても最低3人が必要になった(和歌山県すさみ町江住で)】

更新)