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(734)肩書

 「おもろい館長」これが私の胸にぶら下がる名札の肩書だ。

 新しい水族館になって、スタッフ全員がこれまで旧館時代にはなかったおそろいの青いユニホームでお客さまをお迎えしているが、さらに気軽に声を掛けてもらおうと、スタッフが大きめの名札を作った。しかし、そこに記されていた肩書?はただの「館長」や「飼育員」。これでは面白くない!と私が却下して、新たにチョット笑える肩書を考えたのだ。

 水族館の統括部長、平井クンは自分で考えて「なんでも解説員」。新人ながらオジンの風格を漂わせる山西クンは、専門が海藻のヒロメなので「海藻博士」。実は「ヒロメの博士」という案もあったのだが、ヒロメの名がまだあまりメジャーじゃないのと、体が広め(何しろガタイがデカい)なのと間違えられる…と、無難な線に落ち着いた。

 アザラシのマックがお気に入りの田中クンは、いろいろな肩書が付け放題だと思ったのにフツーに「アザラシのお兄さん」になってしまい、時々カワイイ坊やと間違えられる?篠原サンはこれまたフツーに「飼育のお姉さん」。本当は「飼育のおネーさん」にしたかったのだが、本人の真剣な拒否にあってあえなくボツになったという経緯がある。

 さらに子育てが一段落し、助っ人として復帰した前田サンは全員一致で「エビカニのオカン」。都合のよい日だけボランティアで手伝いに来てくれる一番若い大学生の山口サンは、私の一存で名前に引っ掛けて「ワカさでおもてなし」に決めた。

 まあ本人たちはどう思っているか知らないが、お客さまが名札を見てクスリと笑い、親しみを感じてくださったら大成功! スタッフにはお客さまに対する積極的な声掛けを徹底させているが、これでお客さまの方からも声が掛けやすくなるだろう。

 (エビとカニの水族館館長)

写真【親しみを持ってもらうために作った名札(和歌山県すさみ町江住で)】

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