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(741)モンキー・ニューイヤー

 クリスマスが過ぎ、季節の話題によって内容を変えるわがエビとカニの水族館の特集展示水槽も27日からお正月バージョンに替わる。平成28年のえとは申(さる)だから、お題はもちろん?「モンキー・ニューイヤー」。

 普段なら百均で買い整える水槽内のディスプレーも、今年は千客万来の期待を込めて、大枚6700円をはたいて買った出雲大社!のプラモデルを組み立て、“蝦蟹(えびかに)神社”と名付けて入れた。境内?は、塩ビパイプを赤く塗って自作した鳥居やプリンのカップに石こうを流して型をとった臼、パイプを斜めに切って緑色のテープを巻き付けた門松などを配して初詣の準備は完了。そして主役は日頃から親交のある姫路市立水族館から贈られたサルエビだ。

 サルエビは日本各地の内湾にすむ体長10センチほどの小形のクルマエビの仲間だ。ものの本によると体全体が赤みがかっているので、これをサルの顔の色に見立てたのだそうだが、なるほど真っ赤ではなく、ややピンクがかった体色で納得。もっとも、サルエビがすんでいる本来の砂泥底を再現すると、昼間はほとんど砂の中に潜って過ごすので、深く潜ってしまわないよう、底砂は細かいサンゴ砂に替えた。

 サルエビは主に打瀬網で漁獲され、むきえびとして流通することが多いが、私が実家に住んでいたころは、母親が伊勢湾で捕れたサルエビでよくかき揚げを作ってくれたものだ。

 また、水深100〜千メートルの海底にすむ深海性のオオエンコウガニも加わったが、エンコウはすなわち「猿猴(えんこう)」で、甲羅の表面の凹凸模様がサルの顔を思わせるところから名付けられたもの。体は褐色で地味だが、脚を広げると50センチもある大形のカニで、存在感は十分。サルエビとはサイズも飼育する水温も違うので別の水槽で展示することにしたがぜひ甲羅の模様に注目していただきたい。

 (エビとカニの水族館館長)

写真【サルの顔に見える?オオエンコウガニの甲羅(和歌山県すさみ町江住で)】

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