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(752)ウエディング塩竈入槌?

 「ここで新郎新婦ご両人によりますウエディングケーキのご入刀でございます」

 とまあ、世間一般の結婚式なら司会者がここぞとばかり盛り上げるところだが、わがエビとカニの水族館のスタッフの結婚式ともなると“世間並み”という言葉は通用しない。さすがは10年間苦楽を共にしてきたHクンがやってくれました。

 「ここでお二人にウエディングケーキではなくタイの塩竈(しおがま)に槌(つち)を入れていただきます!」

 先日、私がひそかに「影の館長」と呼んでいるスタッフのHクンが、生まれ故郷の小豆島のホテルで結婚式を挙げた。既に婚姻届を提出していたので故郷でのお披露目というわけだが、新郎新婦双方の姉妹が交代で司会を務めるというのもユニークなら、出席者総出でなぜかイカ踊りを踊るというのもかなりユニーク。極め付きはウエディングケーキの代わりに卵白を混ぜた大量の塩でマダイを丸ごと包み、オーブンで焼いた塩竈を木槌で割るという趣向で、新郎が箸でほぐした身を新婦に。そしてそばに飾られていた世界最大のカニとして知られるゆでたタカアシガニの足から新婦が身を抜き出して新郎に食べさせるという儀式だった。

 皆がカメラを構えて見守る中、二人が力を合わせて木槌を振り下ろすと、焼き固められた塩竈は見事に割れ…なかった。1回、2回、3回…、まだ割れない。最終的にはもうなりふりなんて構っていられないとばかり、何度も何度もたたいてようやく穴を開けたが、これは明らかに木槌が小さ過ぎたようだ。

 一方、タカアシガニは脚を広げると1メートル以上はあろうかという大物で、お断りしておくが決して水族館の水槽で展示していたものではない。

 ともあれ、私に主賓のスピーチをさせてくれたHご夫妻。末永くお幸せに!

 (エビとカニの水族館館長)

写真【タカアシガニを食べさせてもらう新郎(香川県の小豆島で)】

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