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(754)悪戦苦闘

 「キャン ユウ スピーク イングリッシュ?」「???」「えっ、英語話せるんだよね」「???」「だって北京海洋館からのメールには英語が話せるスタッフを研修させるって書いてあったけど」「???」「ユウ ノウ イングリッシュ?」「グッドモーニング、サンキュウ…」

 ちょ、ちょっと待ってよ。知ってる英単語それだけ? そんなら〓好(ニイハオ)と謝々(シェシェ)しか知らないオレが中国語できるって言うのと同じじゃないか。

 本紙でも紹介されたように先日から北京海洋館のスタッフ4人がエビとカニの水族館に研修に来ている。6月に新しくオープンする甲殻類の展示コーナーのプロデュースを当館が任されたため、その技術を学ぶためにと設備担当の40代の男性2人と、飼育担当の30代の男性2人が派遣されてきたのだが、関西空港で出迎えた時点からつまずいた。

 英語も日本語もできない! もちろん私も中国語が分からないのだから大きなことはいえないが、事前に英語ができると聞いていただけにショックは大きかった。これから3週間もどうすんのさ!

 彼らはスマホの翻訳サイトで私たちに意思を伝えようとするのだが、この日本語がまたむちゃくちゃ。もっとも私がアイパッドで翻訳した中国語も彼らは理解できなかったから、このソフトはかなり怪しい?

 結局、一番通じたのが漢字による筆談。コピーの反故紙の裏を利用し、文法は無視してとにかく伝えたい事を漢字で書く。「我、欲、給餌、同行(餌をやるから一緒に来て…と言ってるつもり)」「蟹、移動、際、甲羅、内側、空気、不要、抜(カニを移動させる時は甲羅の内側に残っている空気を抜いてね)」てな具合だ。

 うーん、これがまだ2週間も続くのか!

 (エビとカニの水族館館長)

※〓は(にんべんに尓)

写真【紙に漢字を書いて中国人スタッフを案内する森拓也館長(右)=和歌山県すさみ町江住で】

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