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(757)ラクレット?

 直径30〜40センチほどの円盤状のラクレットチーズを半分にカットし、その切り口を遠火であぶって、とろけ出したチーズをナイフでこそげ落としながらパンやゆでたジャガイモに絡めて食べるラクレット。

 私が初めて本格的なラクレットを食べたのは、生きている化石と呼ばれるオオベソオウムガイの調査で仏領ニューカレドニアを訪れた時だった。首都ヌメア郊外のコギ山山頂にあるスイス・レストランの名物料理で、もともとチーズ好きの私はいっぺんに好きになってしまった。

 ものの本によるとラクレットはスイスとフランスにまたがるサヴォア地方の伝統料理の一つで、「ラクレ」とはフランス語で「そぎ取る」という意味なのだとか。確か人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」にもナイフに突き刺したチーズを暖炉にかざしながら食べるシーンがあったような気がする。

 「ゴーダチーズを厚く切ってアルミホイルにのせ、オーブンで焼くか、お皿にのせて電子レンジでチン!してごらん。ラクレットそっくりの味になるよ」

 教えてくれたのは三重県鳥羽市に住んでいた時に親しくしていたオランダ人の英語の先生。実家から送ってもらったという丸ごとのゴーダチーズを半分譲ってもらい、表面のワックスを剥がして半信半疑で試してみたら、これが絶品。

 チーズの厚みや切り方によってレンジにかける時間を微妙に変える必要があるが、軽く焼いたバゲットですくって食べると、まるでやわらかい餅のように長く伸びる。さらに火を通す前にひき立ての黒コショウをたっぷりと散らしておくのが私流だ。

 「いつかはスイスに行って本場のラクレットを食べてみたいけど、わが家の超簡単ラクレットだって、見た目はともかく、うまいぞ」

 ちなみにラクレットチーズの代わりのゴーダチーズは、最近は通販で購入している。

 (エビとカニの水族館館長)

写真【電子レンジで作った自家製ラクレット】

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