AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

(763)海の環境学習館完成

 「これで雨の日でもイベントを中止しなくても済むぞ」「子どもたちに顕微鏡をのぞかせることができますね」「狭いけど教室があるのとないのではエライ違いだ」

 かねてよりエビとカニの水族館の正面入り口右手に建設していた「海の環境学習館」が完成し、このほど引き渡しを受けた。

 旧江住中学校の体育館を改造した水族館は、それなりに工夫を凝らし、スペースを余すところなく使って一応自慢できる施設に仕上がっているが、遠足など学校単位の見学や海洋ジュニアレンジャーなどの活動時にみんなが集まれる場所がなかった。したがって、天気の良い日は屋外でできるからいいが、雨の日にはアザラシの観覧通路や入り口前の軒先に集まらねばならなかった。せいぜい十数人しか対応できなかったので、ぜひ教室が欲しいと機会をうかがっていたのだ。

 新しい学習館はわずか80平方メートルながら、海水を流してもよい完全防水の床と海水・淡水両方の給排水設備を備え、江住中学校を取り壊す時にキープしておいた家庭科教室の机や視聴覚教室のスクリーン、理科室の顕微鏡や実験道具などを再利用して、多目的に使える。また、一部は冷水専用の予備槽室として使用し、その仕組みをガラス越しに観覧できるようにもした。計算上では40人ぐらいまでなら教室として機能するだろう。

 さらに災害発生時には、避難してきた町民のためにお手のものの組み立て式プールやろ過槽、自家発電機にヒーターを使って臨時の風呂を提供することも想定済みだ。

 ちなみに、この学習館は指定管理者である私たちが借金をして建てたが、水族館の付属施設として使用するため、すさみ町に寄付をする。お金を生む施設ではないが、エビとカニの水族館が社会教育施設として他の大手水族館と肩を並べていくためにも、ステイタスとして活用していく予定だ。

 (エビとカニの水族館館長)


写真【水族館そばに完成した海の環境学習館(和歌山県すさみ町江住で)】

更新)