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今後もタケノコ退治 森林立ち枯れで

 熊野古道「高野坂」沿いにある新宮市の御手洗(みたらい)国有林について、林野庁和歌山森林管理署(田辺市)は28日、昨年度に引き続き、今後も森林の立ち枯れ原因となっている竹林やタケノコを伐採していくことを決めた。竹は増え続けており、先の長い事業となりそうだ。新たに生態系調査も行い、動植物の保護を進める。

 この日、鶴田和男署長が、諮問機関の「世界遺産に係る森林の整備検討委員会」に国有林の現状と本年度の事業計画を報告した。中嶌章和委員長、西大輔自然保護官ら委員8人が出席した。

 竹林は、国有林の中央付近から民有林にまたがってあり、国有林内だけでも約0・5ヘクタールにモウソウチクやヤダケが密集している。竹林に日光を遮られ、立ち枯れする樹木が目立っているため、昨年から同署が計画的にタケノコ掘りと竹の伐採を進めている。今年4月には「タケノコ掘って古道整備」と名付けたイベントを開き、ボランティアに掘ってもらった。

 報告によると、竹林の一部で新たにメダケが増えている。高野坂沿いの4カ所で、ヒノキ19本と、ハゼやモチなど21本の立ち枯れが見つかり、危険防止のために枯れ木を伐採することになった。

 本年度事業計画では、昨年度と同量の竹500本を伐採する。ただ、竹は繁殖力が旺盛なために根絶やしにすることが難しく、作業は今後長期間にわたるとみられている。

 また、海岸に近い国有林内には黒潮の影響で南方系の植物が数多く自生している可能性があるとして、保護のため生態系調査をすることになった。

 同委員会は、世界遺産を含む市内の国有林整備を官民合同で考えようと2005年3月、設置された。現在、環境省の自然保護官や県、市などの行政担当者6人、中嶌委員長ら2人の民間有識者で組織している。


写真【古道整備のためにタケノコを掘り起こすボランティアら(4月25日の作業から)】

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