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熊野比丘尼の悲恋物語 今年も上演

 那智参詣曼荼羅(さんけいまんだら)の一部を、創作を交えて再現する芝居が、昨年に続いて今年も那智勝浦町で野外公演される。題名は「熊野比丘尼(びくに)悲恋物語」。11月22日午前11時から、町内の世界遺産・熊野古道「大門坂」夫婦杉前で上演される。観劇は無料。


 世界遺産登録を記念して、那智参詣曼荼羅を広くPRしようと昨年、町観光協会らが中心となって再現芝居実行委員会を発足させた。11月に協会職員や町職員、ボランティアら計50人が役者になって、南の海のかなたにあると信じられる補陀洛浄土を目指して僧が小船で太平洋に漕ぎ出したと伝わる「補陀洛渡海」を再現した。

 今回は、浄土を目指した僧「雄心」への思いを断ち切るために那智村の女性「お春」が、曼荼羅を絵解きしながら全国を巡る熊野比丘尼となり村を出る。それでも忘れることができず、5年後に村に戻ろうとするが、通行手形を持たないお春は関所で切り殺されてしまう。あの世で2人は再会を果たす―という物語。

 曼荼羅に大門坂は書かれているが、「お春」や「雄心」が実在したという伝説などはなく、物語や台本を創作した。

 観光協会職員や町民ら20人が出演する。7月から同町北浜の北浜会館で週1度、2時間の練習を重ねている。関所や茶店、鳥居などの大掛かりなセットを組む予定で、事業費の約300万円は観光協会が負担する。

写真【何度も繰り返し練習する役者たち(那智勝浦町の北浜会館で)】

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